牽牛・織女
七夕伝説の二人。
調べてみると、二種?話があるようで、
一つは、
天帝が、天の川の東側で機を織る娘を、天の川の西側に住む牛飼いのもとに嫁がせた。
すると二人は仕事を怠けるようになった。なので、天帝が怒って二人を引き離したが、
一年に一度、7月7日の夜にだけ会えるようにした。
…というもの。もう一つ見つけたのは羽衣伝説に似ていて、
働き者の牛飼いの元に、美しい機織り上手な娘が現れた。
二人は結婚し幸せに暮らしていたが、あるとき娘が天帝の孫だと分かり、天に呼び戻されてしまう。
悲しむ牛飼いに、飼っていた老牛が、
「私の皮をまとって飛べば、天に行けます。どうぞ…!」と犠牲を払う。
牛の皮で娘との再会を果たすが、天帝の后に二人の間に線を引くと、川になって二人は離れ離れに。
でもかわいそうなので一年に一度(以下略)。
「たなばた」という名前については、
中国から来た牽牛織女の伝説に、日本の棚機津女(たなばたつめ)の話が結びついたからだそうで。
棚機津女は、神に捧げる神聖な機を織る女のことで、
神の妻役も務める巫女的な存在。
で、織女が日本的に織「姫」となり、
それの対になるように、牽牛が「彦星」(姫⇔彦)という名になった、という流れ。
七夕の夜は、天の川をカササギの大群が橋をつくり、
二人が落ち合う橋をつくるそうな。